木工大工の授業風景
ウガンダ北部地域における元子ども兵社会復帰支援事業
こんな社会を実現します!
社会復帰を果たした元子ども兵らが、援助に頼らない自立した生活を送り、コミュニティーの中で安心して生活するとともに、地域の平和の担い手となって、地域住民との信頼関係を築きながら、地域に平和をもたらすことを目指します。
事業の目的
「自分の力で生活し、コミュニティーの中で安心して生活できること。」これは、ウガンダの元子ども兵にとってはかけがえのない夢です。ウガンダ北部の元子ども兵が社会復帰をするために、必要な能力を身につけ、経済的自立を達成するとともに、地域住民との関係性を改善し、コミュニティーの中で安心して暮らせるようになることを目的とする事業です。
事業の概要
この事業では、2~3年間にわたり、元子ども兵の社会復帰に必要な基礎教育や職業訓練、小規模融資を行うことにより、元子ども兵の収入向上と地域住民との和解を促します。
[社会復帰までの流れ]
・プログラム前半期:ベーシック・ヒューマン・ニーズ(BHN)支援期間
生活に必要な支援(食費や医療費)を受けながら、当会の施設で、社会復帰をするために必要な訓練を受ける。
訓練内容:1基礎教育
2職業訓練(洋裁、デザイン、木工大工、手工芸、他)
3ビジネスの基礎知識
4平和教育・カウンセリング
・プログラム後半期:マイクロクレジット(小規模融資)支援期間
パートタイムで職業訓練を受ける元子ども兵に対し小規模の融資を行い実際に小規模なビジネスを開始します。
*ベーシック・ヒューマン・ニーズとは、衣・食・住など、人間が生活していくために、最低限必要な基礎的要求のことをいいます。
事業の対象
元子ども兵と地域の最貧困層住民およそ75名
実施する地域
ウガンダ共和国グル県グル市
実施期間
2010年6月1日〜2012年5月31日
社会復帰支援を受けている元子ども兵の声
私は1歳のときに反政府勢力に誘拐され、8年間兵士として戦わされました。18歳で帰還した後、子ども2人と、弟4人で、トウモロコシや炭を売ったわずかな収入と援助を受けながら子ども2人と弟4人で生活をしていました。
テラ・ルネッサンスの職業訓練を受けて、私は洋裁のビジネスを始めることができました。訓練中は、同じ経験を持つクラスメイトと楽しく学ぶことができました。平和教育では、和解の方法を学び、両親や近所の人との関係も向上しました。何より洋裁の技術を身につけることができ、本当に嬉しいです。これからもっと頑張って働きたいと思っています。日本の皆さん、遠くからご支援くださり、本当にありがとうございます。
小川真吾(ウガンダ現地スタッフ)事業担当者からのメッセージ
20年以上も続く紛争で安心して生活する権利を奪われた元子ども兵たち。私たちは一人でも多くの元子ども兵が安心して生活を送ることができるように活動をしています。その積み重ねが世界平和につながると信じています。
事業の最新情報 |
パンフレット「ウガンダとカンボジアをささえる新しい寄付のカタチ」 団体HPをご覧下さい。テラ・ルネッサンスのHP
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活動レポート |
ブログで随時報告中!ブログはこちら(今週のウガンダ便りのラベルをご覧ください)
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寄付者の声 |
◆今年一年無事に過ごせたことに感謝して。少しでも多くの子供たちが安らかな生活を取り戻せますように。
◆テラルネッサンスから8月に送っていただいた募金箱に募金が集まりましたので、寄付いたします。
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過去の実績
- ① 実施したこと
- 元子ども兵を対象に、3年以内に自立することを目標にプロジェクト開始から1年半(前半期)はフルタイムで職業訓練などを行いながら、その間の本人とその家族の食費や医療費などBHN支援を実施しました。プロジェクトの後半期はパートタイムでの訓練を実施しながらBHN支援からマイクロクレジットに切り替え、外部からの依存を減らし受益者の収入向上活動を促進しました。また、元子ども兵と近隣住民の和解促進、関係改善の為に貧困層の近隣住民も受益者として受け入れ、元子ども兵の受益者と共に平和教育や和解促進の為のWS、小規模ビジネスの指導を行いました。助成機関に実施した具体的な活動内容は下記になります。
- ● BHN支援活動プロジェクト前半のフルタイム訓練期間中、受益者とその家族の状況に応じて毎月の食費と医療費をクーポンで配布しています。そのクーポン券は受益者各自の近くの食料品店、ローカルクリニックでのみ使えるよう当会と契約しており。ローカルクリニックでケアできない病気や怪我は総合病院やHIVエイズ専門の機関で診療できるよう調整しています。また受益者の状況に応じて、(チャイルドマザーの)子どもの学費、家賃などの支援も行い、訓練期間中、受益者が訓練に集中できるよう本人とその家族の生活をサポートしています。
- ● 能力向上支援活動受益者が収入向上活動を始める為に必要な職業技術、識字能力、計算能力などの能力向上の為の訓練をしています。現在、洋裁、手工芸、服飾デザイン、木工大工の4つの職業訓練科目と基礎教育(識字、算数、英語)やプライマリーヘルスケアーのクラスを開講し、カリキュラムの約半分は職業訓練科目で構成されています。
- ● 心理社会支援活動受益者個別に悩みやトラウマやその程度も様々なので個別カウンセリングとグループのクラスを開講し、クラス活動では音楽や伝統ダンスなどを行っています。また、週に一回、元子ども兵とその近隣住民を対象に平和教育の授業を開講しアチョリ民族の伝統的な和解方法などについて共に学ぶ機会を提供すると共に、受益者の状況に応じて伝統的儀式を通して精神的な安定を図る取り組みも行っています。
- ● マイクロクレジット支援活動小規模ビジネスのクラスを週一回開講し、貯蓄の重要性、ビジネスの基礎的な知識などマイクロクレジットを使って収入向上活動していくために必要な事項を訓練しています。この活動では元子ども兵の受益者に加え、各自の近隣の貧困層の住民をパートナーとして受け入れ共に訓練を受けてもらっています。支援開始から1年半を目処にマイクロクレジットを元子ども兵と地域住民のパートナーへ供与し、収入向上活動を促進し、その間は定期的にビジネスコンサルタントを行っています。
- ② 成果
- ●第3期生(38名)の元子ども兵が自立しましたこれまで支援をしてきた元子ども兵たち(第3期生)が無事、卒業しました。多くは子ども時代に誘拐された元少女兵で、非常に長期にわたり反政府軍に捕らえられていました。平均すると誘拐された年齢は11.1歳で、9.4年間も反政府軍に拘束されていました。こうした状況で受け入れた当時は、過去の経験を思い出すこともしばしばあり、授業にも集中できず、教室を飛び出してしまう生徒もいました。また、一般社会で生きる知識や技術もなく、ほとんどの生徒は収入がゼロでした。しかし、当会センターでの職業訓練や基礎教育などを経て、今では平均すると約8000円の月収を得ることができるようになっています。この額は現地の小中学校の教員や警察官の初任給などとほぼ同じ水準です。そして、半年以上この収入は安定しており、中には、自分や家族の衣食住だけでなく、親戚の生活を支えたり、近隣の貧しい住民が困っている時に助けてあげている生徒もいます。また、受け入れ当時、近隣住民から元少女兵だという理由で、差別や偏見を受けて周囲との関係をうまく築けない生徒もいましたが、今では全員が家族以外に相談できる友人がコミュニティにでき、村社会での相互扶助(助け合い)活動にも参加しています。
- ● 5期生(38名)が自立に向けての訓練完了第5期生の元子ども兵38名への1年半のフルタイムの訓練が完了しました。受入れた当時は、手に職も無く、収入を得ることができなかった元子ども兵が洋裁、服飾デザイン、手工芸、木工大工の職業技術を身につけることができました。他にも基礎教育や平和教育を通して自立していく為の準備も整いました。これに伴って、2011年1月、ミシンや木工用具等々の資機材とマイクロクレジット(小規模の融資)を全受益者に供与しました。現在(2011年5月時点)、各自がグループや個人で収入を得る為の計画を立て、洋裁や木工大工などの習得した技術を使って、自分の力で収入を得ることができるようになっています。まだ、安定した収入を得るには至っていませんが、各自、前向きに取り組んでいます。同時に、元子ども兵に加えて、これまで共に訓練を受けてきた元国内避難民らの再貧困層住民にも同様の支援を行い、彼ら彼女らも自立に向けて順調に歩み始めています。
- ③ 課題
- PRDPでは「①国家権力の定着、②コミュニティの再構築とエンパワーメント、③経済の活性化、④平和構築と和解」の4つを戦略目標に掲げ、④を達成する為の一つとして、LRAの元兵士らを社会経済的に統合していく「元戦闘員の動員解除と社会復帰計画」を定めていますが、「④平和構築と和解」には全体予算の2.7%しか計上しておらず、セーフティーネットが十分張られないまま復興と開発が進んでいくことが懸念されています。また、現在、90%の国内避難民の帰還が完了している一方で、元子ども兵や未亡人、孤児などの社会的弱者は帰還が遅れ、土地を奪い取られていることもあります。裕福層が農地を買い占めていることが一因で、ここ数年、土地を巡る争いが激しさを増しているからです。また、都市部のビジネス空間も裕福層が独占しつつあり、店舗の家賃も高騰しています。このような状況で、自立したばかりの元子ども兵や脆弱な貧困層が、やっと手に入れた自立(収入源)の場を手放さざるを得ない状況に陥らないようにしていくことが大きな課題です。また、こうした状況下で、各自が収入を安定していけるように、受益者の帰還先の各地域で、貯蓄グループを形成し、何らかの外部要因で大きな出費が発生した場合などのリスクに対応できるように、いかに受益者のレジリエンスを高めていくかも重要な課題といえます。
実施団体
特定非営利活動法人
テラ・ルネッサンス
テラ・ルネッサンスは「一人ひとりに未来を創るチカラがある」、人は「微力であっても無力ではない」ことを信じ、「すべての生命が安心して生活できる社会の実現」を目指しています。
団体概要
テラ・ルネッサンスは、「一人ひとりに未来を創る力がある」と信じ、「すべての生命が安心して生活できる社会(世界平和)」の実現を目指し、地雷、子ども兵、小型武器の問題に取り組む団体です。カンボジア、ラオス、ウガンダ、コンゴ民主共和国、日本の5カ国で、地雷・不発弾撤去支援、地雷埋設地域村落開発支援、元子ども兵社会復帰支援、そして、私たちが取り組む課題や紛争・平和をテーマに講演や啓発活動を行っています。
団体基本情報
所在地 |
〒600-8191 京都府 京都市下京区五条高倉角堺町21番地 jimukinoueda bldg.403号室
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代表者 |
理事長 小川 真吾
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電話 |
075-741-8786
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FAX |
075-741-8786
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HP |
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詳細情報 |
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NPOの社会的認証 |
「きょうえん」ステップ2認証取得団体
*認証について詳しくはこちら
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